VAIOが輝いていたあの頃を思い返す。
くんこくさんが書いた週刊アスキーのVAIOの記事を見て懐かしさを感じました。
ノートPCの歴史を変えた「VAIOノート 505」と「VAIOノート C1」は今も心を掴んで離さない
僕もあの頃は本当に楽しくて仕方なかったです。
パソコンショップに行ってはカタログを取って家で読み返したり、ちょうど会社が電気街の近くにあったので、昼休みに寄って見つめているだけでも満足でした。
それぐらい当時のパソコンは魅力的でした。
特にVAIOはその中でも特別だったんです。圧倒的に。
他のメーカーはVAIOの後追いにしか見えないし、ダサいし、買う気になんてもちろん、あえて触ろうとも思いませんでした。
雑誌とかでちらっとみて、またパクっとるわーなどとバカにする要素を見つけるとかそんないやらしい目線でしかみてなかったと思います。
しかし、その日は突然やってきました。
ソニーがVAIO事業を譲渡しPC市場から撤退すると発表したのです。
もう信じられなかったです。
人生の楽しみがなくなったに等しかったですから。
くんこくさんの記事にもあるとおり 「VAIOの進化があるから今を生きていける! 」と思うのは言い過ぎではなかったんです...
ソニーがVAIO事業から撤退する時にその想いを当時のブログでぶつけていました。
Windowsを面白くしたのはVAIOだったのではないのか?
このエントリ、2014年なんですね。もう10年近くも前です...
月日が流れるのが速い気もしますが、まだ10年経っていないのか...と言う気持ちもあります。
それだけ経っても思い返すと気持ちが整理できていないんでしょうね。ほんと、老害そのものです(苦笑)
今読み返してみても、当時かなり腹立っているのが分かります。リンク先の平井さんの写真見るとイラッてしてしまうところに今も気持ちが変わっていないのが分かって笑うしかないです...(笑)
くんこくさんの記事にもあるように、当時のパソコンの流れを作っていたのは間違いなくVAIOでした。該当の記事はその起爆剤となった505とC1ですが、その後もSONYとVAIOは様々な提案を行い、ヒットを飛ばしていました。
もちろん実験的なモデルもあり、1世代で消えてしまったモデルも沢山ありましたが、それはそれでとても面白かったんです。
それこそ今の技術で作り直したら物凄く実用的で面白いパソコンだらけになると思います。それが売れるかどうかと言われるとそのままでは売れないとは思いますが(笑)
ただ、今ってSONYがVAIOを売却した時とかなりパソコンを取り巻く環境が変わってますよね。
当時はタブレットやスマホに一方的に押されている状況で、お先真っ暗な状態でしたが、コロナ禍の過程でその認識は大きく変わりました。
リモートでの作業ではスマホやタブレットでは仕事にならなかったのです。
スマホやタブレットは便利ですが、所詮、閲覧専用で何かを生み出すと言う事が得意ではなありませんでした。画面は小さいし、入力はしにくいし、資料等を作るには効率が悪すぎました。
さらに、ゲーム用途でパソコンを使う人も増えてきました。
PS5やXBOX SERIES Xなどの高性能ゲーム機も売れてはいますが、リリース当初の生産がうまく起動に乗れず、欲しい人に渡らない状態が発売から1年以上と長らく続きましたが、その間も代替としてなのか分かりませんが、高性能なゲーミングパソコンが売れていたのです。
ゲーミングパソコンのブームはそれ以前からゲームの開発費用が膨れ上がるためにマルチプラットフォームの開発がメインになり、独占タイトルが減り、発売日から様々なプラットフォームで遊べるのが普通になってきていました。
その中にパソコンもあり、最新ゲームをする選択肢のひとつになって来ていたのです。
仮想通貨のマイニングによるGPUの高騰とか、様々な要因が絡み合っての結果だと思いますが、まさかパソコンゲームがここまで盛り上がるとは誰も思っていなかったのではないでしょうか。
そして気付いたらソニーもINZONEと言うゲーミングブランドを立ち上げてパソコンのゲーム周辺機器に参入している状況です。
プレイステーションと言う確固たるゲームのプラットフォームのブランドを自社でもちながら、そんなことしているんです。
と言ってますけど、ちゃんとPS5にも対応していて、PS5の専用機器みたいな感じでも売っているので、そこはちゃんとしてるなと思いました。と言っても、ゲームコーナーには置いてなかったりするので、お得意のチグハグ感はありますが...(こういうのいつになったら直るのですか?ソニーさん)
ここまで来たらパソコンの本体を出してもいいんじゃないの?って思いますよね?
私は強く思っています。
一方でVAIO株式会社は苦労しながらも存続していますが、正直、リリースされる製品は自分の求めている姿からは遠いです。
モノは良いんですが、面白みが全然ない。ビジネスに特化させているので当然かもしれませんが、全然VAIOではないのです。VideoもAudioにも全然特化していない。
今のVAIOはVAIOと言う名前が付いただけのパソコンなんです。組み立てから設計まで全部OEMでも違いが分かるとは思えません。
そんなVAIOにビジネスとして魅力があるのかどうかまで分かりませんが、SONYが買い戻してパソコン事業をまた始めて欲しいんです。
おい、お前、そこまでVAIOをボロクソに言っておいてよくそんな事言うな!と思われそうですが(苦笑)
AFEELA とか言ういまいち何がしたいのかわからん車よりよっぽどおもしろいもの出来る気がするんですよ。
それも怒られそうですが...笑
今ってあの当時とは違いますが、またパソコンを面白くできる時だと思うんです。
省電力なのに高性能と言う相容れない関係だったモバイルCPUはAppleのM1がきっかけで競争が激化し、すごい時代になってきました。
一昔前ではとてもじゃないですが信じがたい性能になっています。
GPUの進化もすさまじく、GPGPUの登場でAIに活用されるなど今まででは考えられないような展開になっています。
他にもさまざまな事が進化しました。半導体不足問題や円安などで価格はすごいことになってしまってますが、それぞれの技術は着実に前に進んでいます。
ソニーなら今のテクノロジーを使って僕らをワクワクさせてくれるパソコンを作れると思いませんか?僕は絶対できると思っています。
それこそ、パソコンはスマホなどの母艦になる存在なので、情報もコンテンツもすべてがパソコンに集結するのは当たり前です。
ホームネットワークの母艦にもなるので、BRAVIAやBTスピーカーに簡単に映像や音楽を出力できるようになったり、もしくはVAIOに保存されたコンテンツが簡単に見れるとか、nasneで出来ていた事がより簡単にできます。
余談ですが、これって元々はスティーブジョブズの考えなのですが、今は彼が考えていたのとは違う世界戦になっていますね。
簡単につながって、簡単に編集できて、簡単に共有できる。
そんな当たり前の事がVAIOで出来るようになる。
そこにプラス1いやプラス10ぐらいやってくるのがソニーなので想像するだけで夢がどんどん広がります。
漠然とした妄想だけでも、VAIO MXのようにオーディオが強化されたり、VAIO NVを発展させたような、なんでもありなドッキングステーション搭載で、ノートを取り外しても母艦は単体のパソコンとして動くとか、そういう事ができると思うんです。
もちろん取り外されたノートから簡単にリモートで母艦につながるようになっていたり、自動で同期されていたり...
家に帰ったら母艦にセットするだけで続きが使える。
ノートはもちろんPシリーズぐらいの大きさでフルサイズのキーボードはついている。
Pのサイズではダメな人にむけては13,14インチなどでもドッキングできるようになっている。
なんならノートはどのメーカーでも使えても良いと思います。最悪Thunderbolt 4で繋げても良いですし。
でも、VAIO同士だったらカッコイイみたいなのが良いんです。
そんな夢のような世界また訪れてほしいな。
ちょっと想像するだけで、ワクワクが止まりません。
α9Ⅲでも感じたようなワクワクをパソコンでも味わいたいのです。
いやα9Ⅲのワクワクを越えるものを作って欲しい。
今やらないのもったいよなぁ。やってほしいなぁ。
そう思う1ソニーファンの戯言でした。
(戯言ですが、本人はいたって真面目です)
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