Xperia Ear Duo XEA20 を率直にレビューする
Xperia Ear Duo 。一見するとちょっと大きい左右分離型のbluetoothイヤホンですが、デュアルリスニング機能(イヤホン外の周囲の音とイヤホン内から流れる音楽を同時に聞ける)や、ボイスアシスタント機能など、なかなか面白そうなスマートデバイスです。
メディアの評価もなかなか良いし、実際のところどうなの?と思う方も多いと思います。
私は発売してすぐに購入していて、今も所有しています。メディアなどの意見は良いですが、ほとんどが数週間使った程度の評価。
はっきり言ってあらゆる状況で使わないと製品の魅力なんて語れるとは到底思えません。
意見や評価って人それぞれですが、電車や町中、あらゆる状況で使ってみた私が感じた事を素直に率直に書いてみましょう。
デュアルリスニング
周囲の音も聞こえるデュアルリスニング。周囲がそれなりに静かな環境では確かに周囲の音も聞こえて、BGM的に利用できます。この機能、個人的に一番期待していた機能でした。
最近、体調が悪い時が多くて音楽を集中して聴くと言う行為に疲れていたので、ながら聴きぐらいの感覚で使えたら負担も少ないくて良いんじゃないかな?と思って購入を決意したぐらいです。
実際使ってみると、まず初めに感じた違和感ですが、通勤時、電車の中などのうるさい状況では肝心の音楽はBGMどころか全く聞こえないぐらいになります。これが結構辛い。耳元でクリアに聞こえながら周りの音も聞こえるってのは周りの音が大きすぎると意味がなくなってしまい、これならノイズキャンセリングのイヤホンで音楽に集中できるのがやはり良いかな…と思うようになりました。
一方で音量を自動調整してくれるアダプティブボリュームコントロール機能。当初はこれなら大丈夫だろうと思っていましたが、これにも欠点がありました。歩いているとまわりは静かな状況なのに、突然音量が上がる時が多々あります。そう風切り音に反応するのです。これかなり不便です。静かなのに音が上がるともう耳が痛いだけに。
そして音楽聞きながら会話ができると言う事ですが、これ無理です。開発した人やマーケの人は本当にこれで日常生活して会話できたのでしょうか?BGMのようにはなかなか聞こえず、耳元で鳴っているので音楽に集中してしまうともう会話になりません。ましてやボイスアシスタントが話をしていたら、聖徳太子じゃないので、もうさっぱりです。逆に会話に集中したい時は音楽が耳障りになり聞き取れないことがしばしば。
と言う訳でデュアルリスニング機能、個人的には期待し過ぎていたのかも知れませんが、想像以下の体験でした。決してBGM的には聞こえないです。。。
この辺り、今後改善される可能性は大いにありますが、少なくとも現状のXperia Ear Duo なかなか環境を選ぶと思います。
一方、ヘッドホンには外部音撮り込み機能のアンビエントサウンドモードが最近導入されているので、そちらが気になりますね。
ボイスアシスタント機能
もうひとつの売りの機能であるボイスアシスタント機能ですが、こちらに関して個人的に想像より面白かったです。ですが、いちいち音声で何か操作したり、LINEやメッセージを送るよりも、手でした方が圧倒的に早く、ボイスコマンドで操作することは初めだけでした。
では何が面白いのかと言うと、色々読み上げたり通知をしてくれます。これによってスマホをいちいち取り出す機会は少なからず減りました。また、起動時にニュースを読んでくれたり、今日は何の日なのかを教えてくれて読み上げてくれます。
職場や自宅の登録も可能で、おつかれさまでした!と声をかけてくれたり、予定や時間を教えてくれたり、執事のような、いやどちらかと言うとメイドさんのような感じで語りかけてきます。
現状でもそれなりに語り掛けてきますが、もっと色々話しかけてきても良いぐらいに感じています。
装着感
実は私のXperia Ear Duo の最大の不満は装着感です。
装着はその特徴的な外観からも分かるようにかなり特殊な方法です。
これでが取り付けるのが非常にめんどくさい。これだけで使う頻度は極端に減りました。普段、マスクや眼鏡を頻繁にするのですが、それでも装着は可能です。でも、そんなのヘッドホンでは当たり前の話。普通に耳に射すだけの気楽さから程遠く、慣れてもそれなりに手間が発生するのは、やはり致命的だと思います。
個人的な考えではありますが、家電ってめんどくさいとダメだと思うんですよね。少しでも面倒なものは長い目で見ると流行らないと思います。ここは本当に改善して欲しいポイントです。
その他
充電ケースですが、私は通勤で使っているので、会社で充電ケースを忘れてしまう事が多々ありまして、ケースを忘れると、強制的にスマホと切断する方法が本体には用意されておらず、使っていないはずなのにバッテリーを消耗してしまい困った事がありました。
今は忘れたらスマホ側からタスクを強制的に終了したり、スマホの設定からbluetoothの切断で対応していますが、これってどうなん?って思いました。
※サポートページ上のPDFの説明書に電源オフのヒントとしてbluetoothからの切断方法が書かれていましたが、分かりにくいと思います。
まとめ
と言う訳で、各方面から絶賛されているようですが、本当に長い間ちゃんと使ったんだろうか…と疑問です。
ファーストインプレッションは私もかなり良い印象でしたが、一通り試して飽きてしまうと、製品として粗削りな部分がどんどん見えてきて、そして装着しにくさからめんどくさくなり今ではあまり使わなくなってきています。
かなり辛口のレビューになりましたが、それでも非常に面白くコンセプトも未来を感じるプロダクトであるのは間違いありません。
業績が悪い中、中途半端なXperiaを出しながらもスマートプロダクトを開発をしたのであれば、ソニーモバイルには長く続けてもらって、改善していって完成されたモデルに仕上げて欲しいと思います。
それはXperia TouchやXperia Helloについても同じです。
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