ソニーはもっと軽量な単焦点レンズを出すべき理由
先日、フルサイズ対応の24ミリ単焦点、F1.4のGマスターレンズであるSEL24F14GMが発表されました。
このレンズ実際にソニーストアで触ってきたのですが、Gマスターブランドなのにめちゃくちゃ軽いんです。これは本当にぶったまげました。大きさもそこそこでF1.4の大口径レンズとは到底思えない代物でした。
実際の重量は445g となり、そんなにむちゃくちゃ軽い訳ではないのですが、重量バランスが優れているのでしょうね。スペック以上に軽く感じました。
このレンズが発表された時、私が思ったのはソニーはもっと軽量な単焦点レンズをどんどん出すべきだと思ったのです。その理由を書いてみましょう。
ラインナップ
最近、ニコンやキヤノンがフルサイズセンサー搭載のミラーレスを発表してきた事をきっかけにして、ソニーのα7やα9へのdisりが目立っていると思います。
大体が、レンズと本体のサイズが合わない、メニューが分からない、小指が余るの3つなのですが、特にレンズと本体のサイズが合わないと言われている大部分が大口径レンズの代表であるGマスターブランドばかりを出してきて指摘されています。実際には小型軽量なレンズもあるのですが、そこは盛大に無視されています。
無視されるのもある程度仕方ないのかなと思わずにいられないのが、Eマウントの純正ってあまり良いバランスの単焦点レンズが少ないんですよね。
今回、24ミリのGマスターレンズが出ましたが、フルサイズ対応の100ミリ以下の焦点距離の単焦点レンズは10本でてますが、これらのモデルを比較すると以下のようになります。
焦点距離 | F値 | 重量 | |
SEL24F14GM |
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445g |
SEL28F20 |
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200g |
SEL35F14Z |
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630g |
SEL35F28Z |
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120g |
SEL50F14Z |
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778g |
SEL50F18F |
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186g |
SEL55F18Z |
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281g |
SEL85F14GM |
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820g |
SEL85F18 |
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371g |
SEL100F28GM | 100 |
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700g |
見てみると分かりますが、変に偏っているのが分かります。10本中4本がF1.4。400gオーバーがなんと半数の5本です。
多くのカメラ好きが欲しい単焦点レンズってF1.8ぐらいの明るさで軽くて安いレンズになると思うのですが、そのクラスで絞るとなんと3つしかレンズがありません。それより暗いレンズは2本あるのですが、軽さは良いですが、F値の物足りなさはぬぐえません。
さらに言うとF1.8のレンズの一つSEL50F18FはAFが非常に遅く、価格重視の設計で作り直しを要求したいレベルなので実質SEL55F18ZとSEL85F18の2本しか選択肢が無い状況です。
ちなみにこの2本のレンズ非常に評価が高いです。私もSEL85F18を所有していますが、コンパクトで軽量、そしてなにより写りが良いの3拍子でまさにEマウントならではのレンズです。
APS-Cとフルサイズが共通マウントである
ソニーのEマウントの利点のひとつとしてAPS-Cでもフルサイズでもマウントが同じなのでフルサイズ用のレンズをAPS-Cでも使える良さがありますが、現状のレンズのラインナップだとAPS-Cユーザーにオススメできるフルサイズ用のレンズがほとんど無いのも理由の一つです。
※写真はα6000にSEL70300Gを取り付けたもの
ズームレンズの次に単焦点レンズを買う時に、フルサイズ用の安くて明るい単焦点レンズがあれば、将来を見越して買う人も増えるはずです。
それが今はフルサイズのレンズはデカイ、重い、高いの3重苦ばかりでは、入門としてAPS-Cを買った人が使うにはわりにあいません。仕方なしに安いAPS-C用のレンズを買ってしまうと、APS-Cからフルサイズに切り替える人がみんなレンズを手放さないといけなくなっているのもうなずけます。
また、フルサイズを所有しているユーザーもAPS-Cでも利用してみたいと思えるコンパクトな単焦点レンズが増えれば、サブ機として購入を検討することも増えると思うんですよね。
まとめ
Eマウントの利点であるコンパクトな点とAPS-Cやフルサイズとマウントが共通な点をもっと活かせるのはコンパクトで明るい単焦点レンズのラインナップだと思うので、個人的には最低でも24ミリ、35ミリのF1.8の400g以下のレンズは最低限出して欲しいと切に思います。
そこから20ミリや28ミリ、45ミリなどの変わり種や、できれば50ミリは作り直してくれたらもう完璧なんだけどなぁ。
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