Xperia XZ2 の率直なレビュー

何かと話題のXperia XZ2 ですが、宣言通り購入しました。

購入したのはグローバルモデル。理由はメモリの搭載量が国内モデルが4GBなのに対してグローバルモデルは6GBだからです。

Androidはメモリは多ければ多い程パフォーマンスが良いので長い間使えます。以前使っていたXperia XZではメモリが3GBではじめは良かったのですが、OSのバージョンアップ後はかなり厳しい運用でした。そう言う反省も含めて6GBのメモリを搭載しているグローバルモデルにしました。

購入したのは国内モデルがリリースされる前で、もう数か月利用しています。海外でも利用しました。その中で感じた事を素直にひいき目無しで書いてみようと思います。

外観

まず、外観ですが、私は世間の評判ほど悪いとは思っていません。

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ランチパックなんて言われていますが、真横から見ると確かにそんな風に見えなくもないですが、実際見てみるとガラスの光沢も美しく滑らかな曲線はなかなかのものです。これ、webの写真がイマイチなだけな気がするんですよね…

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カメラの出っ張りも多少出てますが、目立たなくて美しいのですが、いかんせんデスクの上などに置くと、ころころ転がります。これは結構困りもので、油断したら落下なんて事も。やはり背面はもうちょい滑らないようにした形状や素材の方が良いような気がしました。

多くの人が問題視している背面に移動した指紋認証。私は最近手が痺れてしまうので、手袋をしているため指紋認証は使わなくなりましたが、これはカメラを間違えて触れちゃうなぁと思ってしまう位置にあります。

ただ、この位置関係Nexus5Xと同じなのですが、あれってここまでダメ出しされていた記憶がないのですが、そんなに違うのでしょうか…

個人的には指紋認証は従来のサイドの電源ボタンと同一の方がスッキリしていたしスマートで、便利だったと思います。

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ディスプレイは18:9 になりました。ベゼルレスな端末が増えた中でまだ上下に余白はそこそこあります。ただ、XZ1以前に比べたらかなり広々とした印象になりました。ライバル端末たちがこぞってiPhone Xと同じようなデザインなので逆に個性がありますが、未来感は薄いですね。

iPhone Xのようなノッチとは違う方向性で未来を感じるデザインだったら嬉しかったなと思います。

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ただ、ディスプレイはかなり綺麗。毎回新モデルが出るたびにディスプレイが綺麗になったなと感じていますが、今回も綺麗になったなと感じました。この辺りの映像エンジンのノウハウは地味だけどちゃんとしていると感じます。ただ、BRAVIAも有機ELモデルが充実してきたので、そろそろ有機ELのXperiaも見てみたいですね。

その他に目立った変更はイヤホンジャックがなくなりました。これってiPhoneの影響ですよね?どう言う意図でこの判断をしたのか「なんか流行ってるから」みたいなノリのインタビューを読みましたが、これ想像以上に不便極まりなかったです。iPhoneとは違い、ソニーは非常に綺麗にヘッドホン端子を加工しながらも防水にする技術があったのに凄く勿体ないと思います。これについては私も批判的な意見です。

重量ですが、他社のハイエンドモデルと比べると重いと感じますが、これだけ使っているとまぁこんなもんかな?と思えるレベルなのですが、Xperia XZ Premiumより重いと知ると、今まで世界最軽量とか頑張ってきたメーカーとは思えない重量なのは寂しいです。

カメラ

昨今、トリプルカメラのモデルまでありますが、XZ2はシングルカメラです。ただ、使っていて思ったのは結構良い感じに撮れること。レスポンスもかなり良く、スマホのカメラでこれぐらいなら十分かなと感じています。ただ、最近はカメラ撮った後の仕上がりが重要な気がします。3Dクリエイター機能は最近のSNSの流れとは向いている方向が全然違って、もうちょい違う方向性で遊び心が欲しいと思います。

パフォーマンスと安定性

パフォーマンスに関しては全く問題ありません。想像以上に快適になってびっくりしました。待たされる事もないし、マルチタスク処理も余裕です。バックグラウンドに回して別アプリを起動させて、また戻しても初期状態に戻らずにずっと動いています。稀に再起動が走りますが、比較的安定して動いているのも評価できます。これが本来のAndoroidの便利さだーと再確認している毎日です。

アプリ

Xperia独自機能はかなり減りましたが、アシスタント機能などは意外とちゃんと作り込まれていて会話形式で色々と教えてくれます。

またダイナミックバイブレーションですが、個人的にスマホでこれ必要なんだろうか…と思わなくもない機能です。音楽に合わせて振動する機能なのですが、こんなのに力を入れるぐらいならイヤホンジャックある方がユーザーには良かったんじゃないでしょうか…

まとめ

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と言う訳で、いい意味ではXZ2は従来の良いところをあえて切り捨てながらもモデルチェンジをしていこうと言う強い意志を感じるXperiaだと感じました。

ただ、自分たちの良いところを切り捨てる意味ってあるのでしょうか…決してパフォーマンスなどを見ても悪い端末ではないのですが、あらゆるところで妥協点みたいなものが見え隠れしており、なんとなくソニーモバイルの迷いみたいなものをXZ2から感じてしまいます。

本来なら良い部分を切り捨てる時って良い部分をより洗練させたり、さらに革新的な技術で上書きするはずなのですが、それが出来てないのが寂しい印象です。

特に尖がっている部分もないけど、見た目はソニーらしくカッコイイ印象もあるし、国内メーカーと言う事もあって安心して買えるAndroid端末のひとつと言う事なのでしょう。

買って損したーなんてこれっぽちも思わない機種ですが、ソニーファンから見るとこんなもんじゃないって気持ちが大きくて、批判に繋がっているんでしょう。

頑張ってもらいたいです。





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