Xperia XZ の主観的レビュー

Xperia XZ に機種変更して一カ月ぐらいたちました。今回、Xperia Z3 Compactから変更しましたが、XperiaはSO-01Bから使い続けている私がXperia XZを使って感じた事をかなり主観が入ったレビューをしたいと思います。

Xperiaを振り返る

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Xperiaを振り返ると大雑把にソニーエリクソン時代は第一世代で、Xperia Z以降が第二世代だと私は思っています。実際のところ、インタビューはもちろん端末から見てもそのような考えで正しいでしょう。

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ソニーエリクソン時代は超小型端末のXperia miniシリーズから、キーボード付きモデルのXperia proシリーズ、ゲームコントローラーが付いたモデルのXperia PLAY、やたらと頑丈なモデルのXperia activeなどなど、それはそれはバリエーションに飛んでました。ド変態だったと思います。

これはXperiaに限った話ではなく、ソニーエリクソン時代は本当に奇想天外なプロダクトばかりでした。そんなソニエリが好きなユーザーは沢山居たと思います。ただ、Xperiaに限って言うとスペックはサムスンなどに比べると常に周回遅れと言う印象でした。これはスマートフォンがまだ成熟していない時には結構致命的でユーザーエクスペリエンスに露骨に影響していたのです。

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そんな状況を打破するかのように生まれたのがZシリーズです。常に最先端のスペックと高級感あふれるデザインで勝負してきました。Zが出た時はこれは凄いものが出てきたぞと興奮したものです。ただ、それ以降のZシリーズや派生モデルはどれも似たり寄ったりのデザインで冒険心がほとんどなく徐々に飽きてきたのも事実でした。

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そのZシリーズを終わらせて始まったのがXシリーズです。生活とクロスすると言う意味合いを持たせ、スマートフォン以外のプロダクトも提供しながらうんたらかんたら…と言っています。そのXシリーズのフラッグシップモデルとして登場したのがXperia XZ になります。

デザイン

XZは見た感じの印象はZとそれほど大きく変わったようには見えません。あれほど長く続いたモデルでしたので、今更大きく変更するのも難しいですし、今更スマホで変なデザインするような時代ではないのかも知れませんが、取りあえずシリーズ名変えた程のインパクトは感じないです。

それでも全体を通して伝わってくる質感は気持ちが良いぐらいカッコイイです。また、一体感を持たせて一枚板になるようにカメラの出っ張りなどもなく、かなり徹底した拘りも感じます。

決して丸みがあるようなデザインでもないのに手に馴染むのも気に入っています。個人的には所有欲を満たしてくれていますが、Zとは明確に違う何かを出してくれていたらもっと良かったと思いました。

ソフトウェア

Xperiaはすったもんだ色々ありましたが、Androidの中では比較的安定しているシリーズだと私は感じています。XZも訳の分からない異常終了や突然バッテリーが0になるような問題も起きないのはもちろんですが、wi-fiやGPSの感度も安定しており安心して使えています。

ただ、バッテリーに関しては極端に悪いわけではありませんが、あまり持たない印象です。大体一日で半分ぐらい減ってしまう感じで、Z3 Compact の体感3分2ぐらいの印象。スタミナ性能は重要な要素なのでもう少し頑張ってもらいたい。

Xperiaは今までソフトウェアにもかなり独自色がありました。ソニーは昔からスマホに限らず独自UIのアプリが多く、失敗も多いですが嵌るとめちゃくちゃ使い勝手が良く評価が高いと言う特徴があったと思います。

Xperia XZですが、そのソニー独自の特徴的なアプリは随分と影を潜めてしまいました。例えばミュージックなどには高音質設定としてClearAudio+があったり、ハイレゾ再生に対応していますが、他のミュージックアプリと大きな差があるようには感じないのです。

Music UnlimitedやPlayMemories Onlineなどのサービスがなくなりましたが、クラウドが必須となってしまった今、アプリだけで独自色を出す努力をするのも無駄なのかも知れません。ただ、ソニーのクラウドサービスがほぼ終わってしまったのもなんだかなぁと言う気がします。

その他にPlayStation Appがあるじゃないか!?と聞こえてきそうですが、Xperiaじゃなくてもインストールできてしまうし、Xperiaだからと言うアプリはLifelogやMovieCreatorなど極わずかでほとんどなくなってしまいました。

個人的に一番悲しいのがスモールアプリが無くなってしまったこと。Android7から二画面に対応しますが、二画面とスモールアプリは違うので、敢えて無くしちゃうのももったいなかったなと思っています。

全体を通してUIはGoogleの標準的なUIに合わせていて、Xperiaの独自色は本当に少なくなったと思います。これがバージョンアップなどには一番良いのかも知れませんが、ここまで来るともうXperiaである理由ってなんだろうって気分にすらなりそうです。

カメラ

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Xperia XZで最も期待されている機能と言っても過言ではないのがカメラかも知れません。センサーを増やし暗所でのAF速度の改善やホワイトバランスも適切に判断できるようになったと謳っています。

実際色々撮影してみましたが、無難に失敗せずに撮影できるようになったと思いました。よくも悪くもiPhoneっぽいです。

一方マニュアル撮影機能が随分と充実しましたが、あれこれ試してもやっぱりスマホのカメラと言う印象は拭えませんでした。XZで本気で撮影したいと買う前は思っていましたが、今は思わないです。

その他

ディスプレイはフルHD止まりですがめちゃくちゃ明るくて綺麗になったと思います。ちょっとわざとらしいぐらいの色なのも気にはなりますが、とてつもなく明るいです。

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指紋認証のXperiaを初めて使いましたが、これは本当に便利。ただ時々認識してくれないのはイラッとしますね。指紋認証は後追いなのであまり手離しで喜べないのが悲しい。

メモリについては良く皮肉を言われていますが、できれば4GBは欲しかったです。特に3GBで何か問題があるようなシーンにはまだ遭遇していませんが、長く使う事や技術的な攻めを感じたかったです。

USB type-Cは便利なのかそうでもないのか微妙です。確かにXperiaに刺す時は向きを気にしなくて良いのですが、アダプターやPCに付ける方が向きが関係あるので結局同じやん!みたいな事が結構あります。値段も高いですしね。これは時代が解決してくれそうですが…

まとめ

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なんだかんだ言ってもXperia XZは良いスマートフォンです。本当に。質感も良く高級感もあって所有欲も満たされます。カメラも無難に撮れる。でも、なんて言うんでしょう?ワクワクしないのです。もうスマホでワクワクするような時代でも無いのかも知れませんし、今のソニーモバイルがそこを目指していないのもインタビューなどから明白です。

ただ、SIMフリーの格安モデルが台頭してきている現状で、ますますXperiaのブランド力が試されている中、いつまで「だから私はXperia」と言ってもらえるのか?そこがカギだと思いました。

余談

最後に個人的に欲しいXperiaについて少し語らせてください。

私はXperia PLAY、activeなどが出ていた頃のXperiaが一番おもしろかったと思っています。

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例えば今ならカメラに特化したXperiaとか一番分かりやすいのではないでしょうか?PanasonicのLUMIX CM1 に近いですが35mmぐらいの単焦点レンズで1インチセンサーが付いていてRX100と同じぐらいの性能があるXperiaなんかが出たらもう絶対飛びつくと思います。昔あったジョグダイヤルが付いてたら操作性も悪くなさそうなんですけどね。

他にはXperia PLAYの復活。ハードウェアのボタンを任意に設定できるようにすればスマホ用に移植された過去のゲームやリモートプレイにもかなり使えるような気もします。Vitaと互換とかあったら…とか夢が膨らみそうです。

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音楽に特化したモデルにウォークマンF880シリーズと同等のクオリティにしたXperiaもあっても面白そう。サブスクリプション型の配信サービスが充実している今だからこそ欲しい。

さらに衝撃性能を強めたactiveの復活とかARMのWindowsとデュアルブート可能なproの復活とか色々欲しいものを考えると妄想は膨らみますが、どう考えても妄想で終わりそうですね…

できれば妄想すら出来ないぶったまげるプロダクトの登場をXperiaに期待しているのですが。



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コメント

  1. いつも拝読しています。同じくXperiaファンです。
    Pixelや銀河を抜いて意外にも本機XZが下期のフラグシップ機世界シェア1になったようですね。
    電池持ちはgreenifyを使ってるのでゆうに2日持つようになりました。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます。
      気づかなくて遅くなりました。
      電池はまぁまぁですね... 売れているようで一安心です。

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